規則の守護者
彼……所長は得意そうに笑って、続けた。


「ここが港。
で、あっちの白い建物が、研究所。

研究所の向こう側に、フェンスに囲まれた『被験町』がある。

観察対象となる被験者を、生まれてから死ぬまで、親から子孫まで観察できる、唯一の町だよ」



首をかしげる瑞緒に、所長は笑う。


「そうだ。

君の仕事の話をしないとね」



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