規則の守護者

・血の染みは罪を詠う

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血の染みは罪を詠う
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8月。


夏休みを満喫している里中康祐は、地味な中学1年生だった。

あまり目立たず、大人しい存在。

だからこそ、中学入学当初、彼は、イジメとやらの格好の標的になることを覚悟していた。


だが。


「なー、里中。
ちょっと遊び行かね?」


里中は、なぜだか、いわゆる不良達からよく声をかけられた。

流されるように彼らと付き合い、彼らと共に夜遊びへ出かけるようになり、今に至る。


だがそれでも、里中は不良ではなかった。

あくまで、誘われたことに付き合うだけ。

積極的に「悪いこと」をした覚えはないし、別にしたいとも思わなかった。


そんな折。

里中は、よく付き合う仲間の1人である藤見から、1丁の銃を受け取った。



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