あの日この場所、君からのメール
「苺…大丈夫?」

ハッと我に返ると周りは
帰ろうと通路を塞いでいた。
私、あの時から記憶がないんですけど・・・;

「ああゴメンッ!!」

「ほんと心配したよ!サインもらってから
何言っても聞こえないみたいだったんだよ?」

えっ!?そんなに…!?

ほらほらっ!早くいかなきゃ電車乗り遅れる!」

せかすように袖を引きながら立つ。
私は慌てながら席を立った。
記憶は曖昧だけど…感動したな…。
まだちょっぴり放心状態になりながらも家路についた。
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