あの日この場所、君からのメール
―ドンッドンッ

「きゃあ!!」

あ。送っちゃった;
メールに全神経を注いでいた私にとって
ドアを叩く音は爆弾のように聞こえる。

「誰!?」

「いちごぉ!お母さんよ!化粧水が終わっちゃってぇ。」

そんだけのことかよ。
送っちゃったじゃん!!
あーもう、どうしよう。
私は乱暴にドアを開け、お母さんに化粧水を渡す。

「お母さん。今度からは叩かないでノックしてね。」

「あらぁ。ノックのつもりだったのに。」

・・・。ぶっ飛ばしてもいいですか。
無言でバタンとドアを閉め、
またベッドにもぐり込み
ケータイを凝視する。
でも疲れていたのか、
私はいつのまにか眠りについていた。

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