あの日この場所、君からのメール
それから一週間後。
メールはしていたけど忙しいみたいで
あまりやりとりは出来なかった。

私はちょっぴりさみしい気持ちで
ケータイを握りしめていた。

「あ!」

着信音が手の中で響く。

「苺、この頃メールばっか気にして~。誰なの?」

そんなお母さんを無視して急いでメールを読む。
その瞬間、私は目を丸くした。

『どうも。今、雑誌撮影が終わったとこ!
ところで…明日の夕方6時、空いてる?
よければ会いたいと思ってます。』

会いたいって…。ほんとに?
再びドクドクと脈が打つ。
どうしよう…。
私は悩んだあげく答えを出し、
送信ボタンを押した。

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