あの日この場所、君からのメール
第3章*
ズレ始めた歯車
「おはよー。」
教室に入るなり私は
机に突っ伏した。
「ちょっと苺!どうしたの?元気ないよ?」
梨奈が私の様子を
見て近寄ってきた。
私の元気がない理由…。
それは陽介に全然会ってないから。
あのおうちデート以来
会ってないんだよね…。
メールとか電話はするけど、
やっぱ寂しいな…。
なんて梨奈には言えるわけない。
「ちょっとねぇ…。」
言葉を濁すと梨奈は何かにひらめいた
みたいに自分の机から何かを持ってきた。
手に持ってるのって…。雑誌?