Train Love [完]
校門の前で立ち話もなんだから、近くのファミレスに腰を下ろした


「で?話って?」


愛斗くんは、楽しそうに聞いてきた


はぁ・・・何がそんなに楽しいんだか


「・・・ナンパ」
「はっ?」
「愛斗くん、この前ナンパしにいったでしょ」


図星を疲れたのか、愛斗くんは視線をそらした


「図星なんだぁ~?」


あたしは楽しそうに、微笑んだ


「元カノとは?まだ終わってないんだ?」


また図星を疲れたのか、愛斗くんが話し始めた


「なんか飲もうぜ?」
「あたし飲み物いらない」


そ―言ったあたしを苦笑いで見た


「なんで、元カノと切らないの?」


愛斗くんの眼をしっかりと見て、あたしは彼の返事を待っていた


「・・・元カノが、しつこいんだよ」


しつこいだけで?


「しつこいんなら、無理やり切ればいいでしょ?“俺には姫依っていう彼女がいるんだよ!”とか言ってさ。なんで言わないわけ?」


精一杯愛斗くんを睨みつけて、言葉を続けた


「言えないの?元カノより姫依のほうがどうでもいいんだぁ?じゃーさ、なんで姫依と付き合ったわけ?二股したかったの?」












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