Train Love [完]
「自分の都合だけで、姫依を苦しめないで!あたし、愛斗くんいい人だと思ったから大切な姫依を預けたのに・・・何してるの?」


愛斗くんは、何もいってこない


「・・・姫依、姫依愛ちゃん好きだよ?でも、姫依知ってるから、愛ちゃんの心の中に姫依じゃない誰かがいること。姫依、もう疲れちゃった」


姫依が、涙を流しながら精一杯愛斗くんに自分の気持ちを言った


言ったあと、姫依はあたしの手をぎゅっと握った


「愛斗くん、あんた何を隠してるわけ?」


ここまで来て、愛斗くんは口を開いた


「元カノが、俺とより戻さなかったら自殺して死んでやるっていってきたんだ。俺どうしていいかわかんねぇんだよ。こんなの初めてだよ・・・」


・・・だから、ナンパに手を染めたのね


「それをさ、彼女の姫依に一番最初に言わなきゃいけないんじゃないの!?」


あたしは、愛斗くんを睨みつけた


どうしようもない怒りが、あたしを襲った


我慢我慢・・・ここであたしがきれても意味ない


「辛いのはね、自分だけじゃないんだよ?その隣に居る姫依だって辛いの!姫依は、そんなあなたを見てられなくて、泣きたいのも我慢して・・・こんな姫依あたし初めて見るた!」


こんな苦しい顔してる姫依をはじめてみた!!


「姫依のこと好き?姫依は、愛ちゃん大好きだよ?」


姫依の返事に、愛斗くんは何も答えなかった


「そっか、それが愛ちゃんの答えなんだね。分かった。姫依達もう別れよう」


姫依の笑顔が引きずってる


姫依は、どんな気持ちで大好きな人に別れを切り出したんだろうか










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