Train Love [完]
少々沈黙が続き、姫依が耐えられなかったのかファミレスを飛び出してしまった


そのあとを追いかけようとして、席を立った時健太君が話し始めた


「愛斗・・・お前、いつからしょうもね―男になったんだよ‼‼好きな女一人も守れねぇ男にはな、一生彼女作る権利なんてねぇんだよ‼‼少し頭冷やせ!」


健太君はあたしの腕を引っ張って、ファミレスから離れた公園に連れていった


あんな怒った健太君初めて見た


いつも優しい表情で、笑ってた健太君があんなに怒るなんて


「あっあの・・・健太く・・・」
「ごめんな!」


あたしが話し始めようとした時健太君が話し始めた


「怖かったよな!ごめんな・・・」
「うっううん。怖くなんかないよ」


こっちを見て居た健太君に、あたしは笑顔を向けた


怖くない、健太君は正しいよ


「莉子は、どうしてそんなに優しいんだ?」
「あたしのどこが優しいの?あたし本当はね、心狭いんだよ?ふふっ」


心が狭い、昔っから言われてる


だから、自分でも承知してる


優しいなんて、そんなきれいな言葉あたしには似合わない


「優しいは、健太君だよ」
「俺?」


健太君は、驚いた表情であたしの顔を覗き込んできた


「健太君、あたしのことまだ好き?」








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