Train Love [完]
あの日、姫依があんな状態で、告白なんかしたくなかった


けど、あんな真剣に大切な人に怒るとろころを見て抑えていた感情があふれだしてしまった


健太君と付き合って1週間がすぎた


あの日の夜、姫依を探してもどこにもいなかったからあたしは家へ帰った


帰りに、涼介の家に寄った


「あっ莉子ちゃん、いらっしゃい」


涼介ママがあたしを中へ入れてくれた


「叔母さん、涼介いる?」
「涼介なら、二階でなにかしてるわよ」
「そう、ありがとう。おじゃまさせてもらうね」


おばちゃんにそう言うと、おばちゃんはうなずいてリビングへ戻っていった


階段を上って一番はじっこにある亮介の部屋を開けた


「涼介~、優莉ありがとう!」
「お~なんだ莉子、もう来たのか?」


涼介は、驚きもせずにあたしを受け入れる


涼介の家に、優莉がお世話になることはたくさんあったし


小さいときから涼介の部屋は見あきてる


だから、普通にはいっても何も起こられないし言われない


涼介は男の子だからいいかもしれないけど、


物心ついたころには涼介はあたしの部屋へ入ってこなくなった


たぶん女の子だと思って気を使ってるんだろう


別にはいられたって屋らしいこと何もしてないから平気なんだけど


「今な、優莉と遊んでたんだ」


涼介がニカッと笑って言った








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