Train Love [完]
「おばちゃん、あたし帰るね!」
「莉子ちゃん、またきてね。こら隆祐!莉子ちゃん送ってあげなさい」


隆祐とは、涼介の弟だ


「いいよおばちゃん、隣だし」
「そうかい?あら、優莉ちゃんいたのぉ~?」


おばちゃんは、優莉が大好きだ


「優莉、預かってもらっててありがとうございました」
「あたし知らなかったわぁ、たぶん涼介が独占してたのね」


おばちゃんは楽しそうに笑っていた


「ははっ、じゃ、またね。隆祐受験頑張んなよ!」
「うるせーーー」


隆祐は、口が悪くて昔あたしのほうが年上なのに隆祐に泣かされてたっけな


涼介の家を出たあたしは、すぐに自分の家へ入った


何だかんだで、1週間が過ぎた今日


優莉が熱を出してあたしは学校を休んだ


今日で1週間かぁ


姫依、学校にも家にも帰ってないんだよね


姫依に、もう一度メール入れてみよう


「あ―――、うぅ」


優莉が苦しそうに、唸っている


「優莉!?どうしたの?苦しいの?」


あたしは優莉を抱っこして、背中をさすった


「苦しいね、すぐよくなるからね」


姫依、どこいっちゃったんだろう








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