Train Love [完]
落ち着きを取り戻したあたしは、ベッドの横に布団を出していた


「姫依、ベッドで寝たい?」
「ん~、姫依下でもいいよ?」


下でもいいよって言われても・・・


あたしだってどっちでもいいんだよなぁ


「ん~・・・あたし優莉の重りあるから、下で寝るよ」
「了解!じゃ、おやすみなさ~い」


姫依は、そ―言ったらすぐに眠ってしまった


姫依、今日そんなに疲れてたの?


ってか、今日一回も優莉泣かないな


もう夜泣きしなくなったのかな?


泣いたら泣いたでうるさいのに、泣かなかったら泣かなかったでさびしい


あたしも布団の中に入って、目を瞑った


あの日以来、健太君とはお互い忙しくて連絡を取っていない


別に、不安になったりはしない


だって、あたしだって忙しいから


忙しいと不安な気持ちもどこかへ行ってしまう


でも、本当にあたしは付き合ってるの?って思うことはよくある


最初のほうは、連絡なくて落ち込んでた


あたしが落ち込んでることもあって、優莉もずっと泣いていた


健太君と会いたいし、いっぱい話したい


だけど、女の子から言うのは変なのかな?










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