Train Love [完]
順調すぎて怖いぐらいだ


「準備できたよ」
「姫依、あんた制服!?」
「姫依、家帰ってないから服ない」


あ・・・そっかそっか


一回家帰ればいいのに


「家帰る?まだ時間いっぱいあるし」


姫依は、首を横に振った


家でもなんか合ったのかな?


分かんないけど、女の感っていうやつ?


「一度帰っておいでよ。あたしもついてったげるから」


それでも姫依は、首を縦には振らなかった


なんで?


姫依、家帰りたくないの?


「じゃー、服どうするの?」


姫依は、答えようとしなかった


「姫依!いい加減にして!ちゃんと言わなきゃ分かんないでしょ」


先を歩いていた姫依は、驚いてあたしのほうを見た


「・・・分かった、一度家帰る。だけど、また来ていい?」
「うん。一度家帰ろう?服取りに行こう?」


姫依は、コクンと頷いてあたしの隣に走って戻ってきた


「偉いえらい」


姫依は、少し強くなったかもしれないね


偉い、偉い







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