Train Love [完]
「すみませんでした」


姫依ママに頭を下げて謝った


最初、何であたしが謝らなきゃいけないのって頭に浮かんだけどそれに耐えてあたしは頭を下げた


「そんなんで娘が帰ってくると思うの!?姫依の前からいなくなってちょうだい!」


姫依の前からいなくなるだなんて・・・あたしにはできない


「・・・できません!あたしには姫依が必要です。大事な人なんです!」


姫依ママの眼を見て、あたしははっきりそ―言った


「お言葉を返すようですが、姫依が変わったのは母親であるあなたのせいでもあるんじゃないんですか?」


姫依ママの顔が強張った


姫依ママが心配するのも無理ないよね。だってあたしこんなかっこいだしこんな顔だし


でも、すべてあたしのせいにするのはおかしいと思う


姫依は依然、ママが変わってしまったと泣いていたことがあった


「・・・貴方が、姫依に暴力をふるうようになってから姫依は変わりました」


たまに暴力へつながってしまう姫依ママはたぶんそれが愛情表現なんだろう


でも、そんなの間違ってる!


一歩間違えば。犯罪だ


「しばらくの間、姫依はウチで引き取ります!」
「そんなこと許されると思うの?警察に言うわよ!!」


警察・・・少し戸惑った












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