Train Love [完]
姫依の家から離れて、電車に揺られていた


姫依は、大きな荷物をもって携帯をいじってる


あたしも、保育園から連絡来てないかを確かめた


ここまで来たらもう大丈夫だろう。優莉熱出さなかったのね


よかったよかった


家に帰ったら、うんと優莉をほめてあげなきゃ


優莉を迎えに行くことがすごく楽しみになった


「莉子、さっきからニヤニヤして気持ち悪いよ・・」


そんなあたしを見かねた姫依が、たまらず言ってきた


「うっそ、ニヤニヤしてた?」
「うん、なぁに考えてたのぉ?」
「・・・いや、優莉のこと考えてた」


姫依は、あたしが健太君のことを考えてたと思って驚いていた


まさか、まさかね、優莉とは思わないものね


「なぁんだ」


姫依が笑った


「クックク・・・はははっ」


姫依が笑ってるのを無視して、到着地に着くのを待っていた


その間、姫依との会話はなくてただひたすら待っていた











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