Train Love [完]
「莉子の家におじゃまさせてもらうから、姫依が食料だいだすよ!姫依、バイト探すことにしたの」


姫依がバイト!?


金持ちの家に育った姫依が、バイトするなんて変わったな


「そっか、分かった。じゃ―頼むね!」
「まっかせなさい!」


姫依が自分の胸に手を当てて得意そうに言った


そんな姫依を見てあたしは笑う、つられて姫依も笑う


そんな毎日が続いてほしいと願った


誰かが笑えば誰かが笑う


誰かが泣けばだれかが泣く


そんな、仲良しな毎日を過ごそうと姫依と約束した


指切りゲンマンをして、優莉を迎えに行った
















「優莉~!逢いたかったぁ」


優莉と再会したあたしは、優莉を抱き上げて頭をなでた


「りぃ~」


優莉は、あたしのことを“りぃ”と呼ぶようになった


たぶん、毎日あたしが自分のことを“莉子”と呼んでいたからだろう


「今日はお熱出さなかったね!偉いえらい」









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