Train Love [完]
「莉子~!早く行きなさいよ」


ベッドの上から姫依の声が聞こえた


姫依は、ベッドの上でマンガを読んでいた


「もうちょっとで行くから待って!」
「もうちょっとって、健太君家の前で待ってるんでしょ!?」


そう、今日は健太君と久しぶりに2人デート


いつも健斗君と優莉がいるから2人の時間は過ごせないんだけど今日は記念日と言うことで健太君とお出かけ!


健太君はわざわざあたしの家まで迎えに来てくれた


「よしっ!言ってくるね姫依!」
「いってらっしゃ~い、優莉ちゃんはあたしが迎えに行くから!」
「あっそれは大丈夫だよ、健太君と迎えに行くことになってるの」
「そっかそっか!分かった行ってらっしゃい」


姫依に笑顔で送り出されてあたしは健太君の待つ家の前に行った


「お待たせっ‼遅くなってごめんなさい」


申し訳ない顔をしたあたしを見て健太君が笑った


「大丈夫だよ。気にすんな」


いつも優しい健太君、姫依と愛斗くんの事件以来怒ったところを見ていない


まー、みたくないんだけどね


「じゃ―行くか!」
「うん!」


2人肩を並べて手をつないで隣町のファッションセンターへ向かった











< 126 / 217 >

この作品をシェア

pagetop