Train Love [完]
「ねぇねぇ、こっちとこっちどっちが可愛いかな?」
「ん――――...こっち!」


健太君に指をさしてもらってほしかったスカートを購入した


「やっと自分の服買えたぁ」


あたしが背伸びをしながら手をあげると、手につってあった袋が自分の頭に当たった


「んっいた!」
「大丈夫?俺持つよ」


そ―言って健太君があたしの手から袋をとった


「いっいいよ!あたし持てるよ?」
「いいから!今日ぐらい甘えろよ?」


健太君はたまに俺様キャラになる


そんな健太君が好きなあたしはドMなのかな?


でも、どんな健太君も大好き!


「ありがとっ!」


優しい健太君も
俺さ愛健太君も
ドSな健太君も
怒ってる健太君も
困ってる健太君もみんなみんな大好き


いつの間にか、こんなにも健太君を好きな自分がいた


いつだって一緒に居たい、本当は月に1度程度に逢うことがいや


毎日毎日会いたい


でも、子育てで大変なあたしと健太君と逢えないのはしょうがない


我慢して我慢してしきれなくなったら逢えばいい


「ねぇ健太君、あたしのこと好き?」
「ん?好きだよ」


聞けば、“好き”だと答えてくれる健太君





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