Train Love [完]
「つぎどこいこっか?」
「今日記念日だし、おそろいのもの買うか?」


健太君が柄でもないことを言いだした


びっくりしたぁ、なんか今日ビックリすることだらけだよ


固まってるあたしに健太君は首を傾げてみていた


「いいねっ!何にする?」


そんな健太君も愛おしいと思ってしまう


2人で話しあった結果、ジュエリーショップで買って優莉達を迎えに行くことにした


ジュエリーショップまで、いっぱいあるかなきゃいけない


あ―――、ヒールなんてはいて来なければよかった


足痛いなぁ


足を何度か降ってからまた歩き出す


街を歩いてる間、きょろきょろする


優莉のパパ・・・健史朗さんを探すために


きょろきょろしてるあたしを見かねた健太君が“どうした?”と言ってきた


「優莉のね、優莉のパパを探してるの」


あたしがそ―言うと、健太君はうなずいて『なるほど』と言った


いないかなぁ・・・


「・・・あっ!あれかもしれない。ちょっと行ってくる」


健史朗さんらしき後ろ姿を見つけた









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