Train Love [完]
話しかける前に、一度涙をぬぐった


一呼吸置いてから話しかけた


「健太君‼何話してるの??」


にっこり微笑んだ


健太君は一度あたしのほうへ向いたのに、また若い女の人たちと話し始めた


.....何それ


なんで無視するの!?


あたし本当になにかした?!


もういっぱいいっぱい考えたのに、答えなんか一つも出てこなくて


悩んでる自分に腹が立って、答えが出ない自分に腹が立った


どうして!?


何がそんなに楽しいの?


遠い...


遠いよ....


遠い?


遠くなんかない、だって健太君は手を伸ばせばそこに居るんだから


「莉子?」
「へっ?あっあれ...」


あたしなにしてるんだろう....袖なんかつかんじゃって


「あんた何なの?」


周りの若いお母さんたちがあたしを睨みつけた





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