Train Love [完]
「若いからなんだって言うんですか?あたしはちゃんと責任もって優莉を育ててます。半端な気持ちで育てたことなんか一度もないです‼‼‼」


あたしが強くそういうと、涼君ママはもっとひどいことを言ってきた


「あなたもううちの子にかかわらないでちょうだい‼あなたみたいな半人前が子供を育てられるわけないでしょ‼‼どうせいつか投げ出すのよ、優莉ちゃんがかわいそうだわ」


フッと鼻で笑った涼君ママ


投げ出さないよ、絶対投げ出さない


だって、あたしが優莉を放置しちゃったら本当に優莉は独りぼっちになっちゃう


あたしだって独りぼっちになっちゃう


「.....投げだしちゃ、独りぼっちになっちゃうもん。あたしからもう何も奪わないで」


もう、何も奪わないで


たぶんこれがあたしの本音なんだ


健太君もいなくなっちゃったら、どうすればいいの?


あたしは、どうやって頑張ればいいの?


優莉はあたしが守って見せる、でもあたしは誰が守ってくれるの?


「何よ泣いて、はしたないわね!いい?もう今後一切涼ちゃんにかかわらないでちょうだい‼‼」


そ―言って涼君ママがどこかへ行ってしまった


見えなくなってホッとしたのか、ペタンと床に座ってしまった


「.....はぁ」


終わった、怖かった


あ―――――、でも泣いちゃった


「りぃ」


優莉があたしに抱きついてきた





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