Train Love [完]
「りぃ~ありがとぉ~」
「大丈夫よ、優莉やな思いしちゃったね。ごめんね」
「優莉、りぃがいるだけでいいもん、ママいなくてもパパいなくてもりぃがいてくれるだけでいいの」


優莉の言葉に、涙が止まらなくなっていた


「優莉、ありがとう」


もう一度優莉を抱きしめて、優莉を抱っこして立った


片方の空いた手でお尻についた砂をはらった


「すみません先生、もう帰りますね」


辺りも暗くなり始めて、あたしと優莉は急いで家に帰った


きっと姫依がお腹すかせてる


今日は温かいお鍋だ


だから、すぐにできるんだけどね


「優莉、早く帰んなきゃだね!」
「き~が待ってるぅ」


優莉は姫依が好きなんだ


まー、好きじゃなかったらこんな1年半も一緒に居ないもんね


家に帰って、姫依を見ると姫依は眠っていた


「姫依、こんなところで寝てちゃ風邪ひいちゃうよ」


あたしのが姫依に話しかけると、姫依はバッと起き上がってあたしの肩を掴んでこう言った


「莉子っ!今すぐ笹木総合病院へ行って!」
「なぁに、何があったの!?」
「いいから早く!健太君がっ‼‼」


”健太君”の言葉に反応して、家を飛び出した









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