Train Love [完]
「はぁはぁは....ぁ」


ずっと走りっぱなしだったあたしは、健太君の病室の前で呼吸を整えていた


本当に、健太君が疲労で倒れたの?


何で....あたしに知らせてくれなかったの?


ねぇ、ケンカしてたから?


何でそんなになるまで頑張るの?


学校へ行ってないあたしは、それの負担がなくて普通に生活できる


その反対の健太君は、朝早く起きて健斗君を保育園へ送った後すぐに学校へ行きそれからまた健斗君を迎えに行ってから、夕食の準備をする


そんなハードな毎日を送っている健太君


もうそろそろやばいんじゃないかな??


呼吸が落ち着いたところでそっとドアを開けた


ドアを開けると、そこにはぐっすり眠ってる健太君


寝てるだけだよね....


そっと近寄って、頬に手を添えた


まだ温かい


久しぶりに触れたあなたの顔


一気に愛おしさがあふれ出して、涙が止まらなくなった


あたしの一粒の涙が健太君の頬に落ちた


ピクッと動いた健太君はゆっくりと目を開けた


「....莉子?」


まだ、朦朧としてるのか健太君があたしの手を握った


「....莉子だ」










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