Train Love [完]
「そんじゃ!あたしは先生のところ行ってくるよ」


すっと立って、教室のドアに手をかけて振り返った


「姫依、今日の優莉のお迎えは涼介に頼んでおいたからね」
「ありがとう、姫依なるべく早く帰るからね」


姫依は今日、家へ帰るそうだ


帰るんならそのまま家に居ればいいのにって言ったら姫依は怒った


そんなに帰るの嫌か?って感じだ


姫依ママも心配して何度かウチを訪ねてきたりした


そのたんびに姫依は“なんで莉子の家の住所知ってるのよママ!”って怒鳴って、怒鳴って怒鳴りまくってた


あたしは陰から見ることしかできなくて、心配で心配で仕方なかった


でもなんでいきなり姫依ママに逢おうと思ったんだろう


まーいっか、それは気分次第かな?あたしには一生分かんないことだ


「先生、昨日の話しの続きを....」


先生の前に立って、あたしは先生に話しかけた


先生はあたしに築いて会議室へ呼んだ


なに?何を話すつもりなの?


「...あのな小宮山、これはいいにくいんだがな」


なに?早く言ってよ


先生、目が泳いでるよ?


先生の目が泳いでるってことは、ただ事じゃない


先生が、罰悪そうに話し始めたのをあたしは聞いて驚いた


涙があふれて止まらなくなった






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