Train Love [完]
「学校....」
「学校?」
「涼介どうしよう、あたし...あたしどうしたらいいのか分かんない」


たぶん涼介は何のことかさっぱりだろう


「何があったんだよ、しっかりしろよ!」


涼介が軽くあたしの頬を叩いた


痛くないけど、すごく痛かった


頬がじゃなくて、胸が


「...あのね」


あたしは校長先生が言ってたこと、担任に言われたことすべて話した


途中涙が邪魔してしゃべれなくなっても、涼介は決して笑わずあたしから視線を外さなかった


やっと話せたき、涼介はあたしを抱きしめた


「...俺さ、その噂知ってる。まー俺が流した本人をしめといたけどね」


涼介が笑った、それでもあたしは笑えなかった


「...ごめんね涼介」
「ん?なにが?」
「...う、ううん!何でもない」


明るくふるまったつもりだけど、表情は暗いままだった


涼介、ありがとうね


涼介が相談乗ってくれて、すご―――くすご――く心が軽くなったよ


「じゃあたしそろそろ帰るね」
「おぅ、今日はおくる」


そ―言って涼介は服を着た






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