Train Love [完]
「じゃーありがとうね」


すぐ隣なのに、一緒に歩くことなんかなかったから


今すごく新鮮


だけど、普通だったらもっと笑会えたのかもしれないね


今は気持ちが晴れないけど、あたしちゃんと立ち直るからね


涼介から離れようとしたけど、涼介があたしの手を引っ張って離さなかった


「どうしたの涼介?」


言葉を発した瞬間、涼介の胸の中へすっぽり挟まった


....どうなってるの!?


何であたし今、涼介の胸の中に居るの?


誰か説明してよ....


「涼す...け、離して?」
「...だ」
「え?」
「好きだ、おれずっとお前が好きだった....っ‼‼」


涼介の表情が見えない、無理やり離れようとしても無理だった


涼介の力は強まる一方だった


「...涼介、彼女いるじゃん」
「あいつは、お前の変わりでもいいから付き合ってっていってきたんだ」


そんな...あんなラブラブだったのに


何で?


「涼介無責任すぎるよ...あたし、分かんないよぉ」


なぜか涙が流れる


涼介が分かんないよぉ....





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