Train Love [完]
「それじゃ、あたし先行くね」
「はいは~い。負けずに頑張ってね」


姫依に送られてあたしは朝早くから学校へ向かった


涼介に告白された日からやく1ヶ月


季節は秋に入っていこうとしていた


ちゃんと必死に考えた


涼介と健太君に逢った日からずっとずっと考えて考えて考え抜いた


次の日から、ちゃんと優莉のこと迎えに行って料理もして家事もした


「ねぇりぃ~」
「なぁに?」
「明後日ね?おゆうぎかいがあるのぉ」



優莉の2回目のお遊戯会


「そうなの?明後日は....土曜日ね、大丈夫よ!見に行ける」
「ほんとう?わぁ~い、優莉ねしゅやく?するのぉ」


優莉が嬉しそうにあたしに笑いかけてきた


それに笑いかけるあたし


笑えるようになったあたし、健太君はそんなあたしを抱きしめてくれた


“頑張ったな”って抱きしめてくれたんだ


「健太君と健斗君も呼ばなくちゃ」


明後日逢える~、健太君に逢える~


健太君に逢えると思ったら、あたしは気分が上がる


嬉しすぎて嬉しすぎて、あたしは前を見ていなかった


「りぃ~!前見てぇ~着いたぁ」
「は~い!じゃ―ね優莉、今日もお迎えに来るからね」


優莉とバイバイしてあたしが早足で学校へ戻った


あたしの出した結論....それは






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