Train Love [完]
「失礼します!」


学校へ行き、職員室へ行き、今校長室


これはあたしと校長の話しだから、担任には席をはずしてもらった


「で、決まったかね?」
「はい。決まりました」


堂々としているあたしの表情を見て校長の顔が強張った


「あたしこれからは、優...妹のために頑張ることにしました、なので自主退学します」


あえて、校長が城と言ったからとかじゃなく


最後は自分で決めたことにしたかった


「そうか、それじゃ話は早いな」


校長の顔が少しだけほっとしていた


バレバレなんだよ


「それじゃ、さようなら」


それだけいってあたしは校長室を出た


校長室へ出ると、担任が近寄ってきた


「先生」


先生のほうへからだを向けた


先生はなにも言わずにあたしの頭をなでてくれた


先生の手がはなれると、あたしは先生に頭を下げた


「今まで、ありがとうございました」
「育児と学校よく頑張ったな」


頭を下げたままあたしは涙を流した


「せんせ....あたし本当は学校やめたくないよぉ」


ついつい出た本音、言葉を言い終わってから後悔した


言わなきゃよかった




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