Train Love [完]
「今日はな、小宮山からみんなへ話があるんだ」


先生の言葉にクラス中がざわめいた


「小宮山、まえへ」
「はい先生」


先生に言われてあたしは前の台に上がった


「あたし...育児に専念します!学校退学します」


わざと明るくふるまう


あたしが悲しい顔を見せるとみんながいやな気持になる


だからあたしは明るくふるまう


「ヤダぁ!姫依莉子と一緒がいいのになんでぇ!?」


一番最初に言葉を発したのは姫依だった


「姫依トはいつも一緒じゃない」
「だけど‼学校に莉子こないの嫌だぁ」


姫依が泣きだす


まえの席の子が姫依を慰める


「ごめんね姫依、でもいつでも逢えるじゃない」


一緒じゃない、一緒にすんでるじゃない


家に帰れば、あたしが姫依を迎えるよ?


「小宮山、お前本気なのか?」


クラスで一番仲のよかった男子が本気の顔をして言ってきた


「うん、あたしが決めたことだから」


色々な質問を受けた


受け終わった後、あたしは学校を去った


みんなに見送られながら







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