Train Love [完]
「ただいまぁ~」
「お~おかえり」


1日が終わるのは早いもんだ


仕事が終わったのは5時ぐらい


優莉は、お友達の家で遊んできたそうだ


「今日ね、算数したの」


算数....なんて懐かしい響き


「算数何したの?」
「えっとね、リンゴを数えることとミカンは何個あるかとかぁ」


優莉が大人になれば、分からないところはあたしが教えてあげなきゃいけない


あたし、算数できるかなぁ


成績はいいほうだったけど、勉強なんて助産師の勉強しかしてないし


数学となったらあたし無理!


「優莉、今から健太君家とお出かけだよ‼」
「本当!?うれし~、健斗に逢える!」


...あれ?朝は“健斗君”って呼んでなかったっけ?


「優莉もしかして、健斗君と両想いになったの?」
「えっ?うん!健斗君と両想いなったぁ」


えぇぇぇぇぇぇぇ....マジですか


でも、優莉の幸せそうな顔!


かわいすぎ!


「よかったじゃん~」
「キャ~やめてよぉりぃ」


優莉に抱きついてあたしは離れなかった


優莉は離してほしそうだったけど、あたしは離さなかった


「あっ、こんなことしてる場合じゃないんだった」
「健太君着ちゃう!」


あたしは急いで支度をして健太君家を待っていた


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