Train Love [完]
――――ピンポーン


数分たって家のチャイムが鳴った


「優莉が出る~」
「そ~?じゃー中はいっていいよっていってきて」
「は~い」


最近は優莉もあたしの手伝いをしてくれる


電話だって出れるようになったし、家に誰かくればあたしよりも先に出てくれる


洗濯物も優莉なりにたたんでくれるし


最近あたしは楽してばかりだ


「莉子~?」
「はいは~い!健太君久しぶり!」


健太君の顔を見ると疲れが吹っ飛ぶ


「あれ?優莉達は?」
「何か優莉の部屋へ行ったけど?」


健太君はいつの間にか優莉を“優莉”と呼ぶようになった


優莉、あっという間に健斗君を自分の部屋へ


あの積極さあたしに似てる....


「本当に、優莉と2人きりになったんだな」
「うん、姫依出ていっちゃったしね」


姫依は、高校卒業後一人暮らしをするといって家を出ていった


まだ言えには帰ってないみたいで


早く家帰っちゃえばいいのに


まー彼女は彼女なりに頑張ってるんだろうけど


姫依は、大学生になって今大学へ行っている


なかなか保育士の資格が取れなくて、就活中だ


姫依から、毎晩のように電話がかかってくるんだけど毎日泣いてるよ


でも、姫依にも大学生になって彼氏ができたって言ってた


姫依の声のトーンで今ラブラブなのが分かった


このまま結婚まで行ってほしいもんだ


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