Train Love [完]
「お前らまだ小学生だろ!」
「にぃだってしてただろ!」
「俺らは良いんだよ‼」

健太と健斗君の言い合いが絶えません


「優莉、チューするのはいいことだけど学校とかではしちゃだめよ」
「何で?」
「先生に見つかると、健斗君と一緒に居られなくなっちゃうの」


優莉が泣きそうなのをこらえてるのが分かった


離れ離れはいやでしょ?


一緒に居たいでしょ?


なら、チューしちゃだめよ


あたしは心を鬼にして怒った


「...ヒクッ」


優莉が泣きだす、そしてあたしが抱きしめる


「大丈夫よ、離れ離れにはならないから。ちゃんとルール守ればね!」


いつもの笑顔で優莉をあやす


優莉が涙をぬぐって微笑んだ


この子なら大丈夫、ちゃんと良い恋できる気がする


「健斗!」
「健太いいじゃんもう、大丈夫だよ」


健太の手を握って、大丈夫なことを伝えた


「そっか、なら大丈夫か」
「うん、あたしたちは見守ろう」


優莉と健斗君の恋は本物だと思う


この先、もし離れ離れになったとしても


長い年月を重ねて必ず出会うわ


「大丈夫よ、なんたってあたしたちがついてるもの!」
「じゃーいくか!」


頷いて、あたしたちは4人そろって家を出た


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