Train Love [完]
「健太どこがいいと思う?」
「俺さ考えたんだけど、一緒に住むところ莉子の家でいいんじゃないか?」
「えっ!?」
「だっておばさんとおじさんが住んでたところだし、莉子はそこがいいんじゃないかとおもって」


そりゃ~ママたちと一緒に居たいけど


「良いじゃん、俺らそっち行くから。優莉と健斗学校だって近いしさ、俺の仕事場も近いし、そこが一番いい場所なんだよ」


そんなところまで考えてくれてたの?


「うん、あたし離れたくない。ママたちとの思い出の家手放したくない」
「だよな!じゃー俺らがそっち行くから」
「...ごめんね?わがままだよね?」


顔を下に下げて、小さく謝った


あたしの頭には健太の手が乗っかって、頭をなでた


その手に自分の手を乗っけて手をつないだ


片手には健太の手


もう片手には優莉の手


手をつなぐこはこんなのも温かいものなんだ


温かい、この手を一生離したくない...そう思っていしまった


「明日にはいくから、よろしくな!」
「優莉、明日から健斗君と一緒だよ‼」
「ほんとう?うれしぃ~、けんとといっしょぉ~」


優莉は飛びはねながら喜んだ


家に帰ったら優莉はすぐに眠ってしまった


疲れたんだね、優莉今日はいっぱい遊んだね


また今日も、1日が終わってしまう


「お母さん、優莉こんなに大きくなったよ」


あたしの部屋に飾ってあるママの写真にあたしは話しかけていた


「ママ、あたし同居することになったよ」


あたし頑張るからね


ママは今なにしてるの?パパと会ったよね?


パパ元気だった?


そんなこと思っていたらあたしも眠りに入っていた

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