Train Love [完]
「莉子~こっちだよぉ」


駅をうろうろしていると、姫依の声が聞こえた


その声のほうを見ると、一番目につくのは


やっぱり、健太君だった


あたしは姫依に近寄った


「姫依お待たせ」
「莉子遅かったね。なにかあったの?」
「あー、ちょっとね」


嘘、なんもなかった


だけど、なんだか行きづらくて、うろうろしてただけ


「じゃー、まずは自己紹介する?」


姫依のしきりに、みんな賛成した


「じゃ―姫依から、梨田姫依です。高校2年生です」


姫依から順番に、時計回りに自己紹介していった


「小嶋愛斗、高2」
「岩倉健太、同じく高2」


健太君の自己紹介を真剣に聞いていた


「莉子だよ」
「小宮山莉子、高2です」


あたしが自己紹介して、顔をあげると健太君と目があった


バッと視線を外して、姫依が映画いきたいと言ったから


映画会場に向かった










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