Train Love [完]
「莉子何見たい?」
「あたし何でもいいよ。姫依がみたいものあるんでしょ?」
「まぁね。これ見たいんだけど、恋愛ものなんだよねぇ・・・」


姫依がすごく見たがってるけど、でも男子的には・・・って感じの映画だった


「4人で話し合って決めようか?」
「でも、愛斗くん達もう映画の中はいってジュース買ってきてくれてるし」
「じゃー、これ見る?」


あたしたちは本気で悩んでいた


男子と映画なんて初めてなあたしは、まだまだ小心者


だから、何を選んでいいのか分かんないし


姫依ならわかるんじゃないのかなって思ってた


けど、姫依も分かんないかぁ・・・


「じゃー、この恋愛映画見ようよ」
「いいのかな?」
「いいでしょ。ほら、健太君たちも“何でもいいよ決めておいて”っていってたでしょ?」


あたしは姫依を納得させて、4人分の券を買った


「4000円って高いねぇ・・・」
「でも、あとから返してもらえるし大丈夫でしょ」


姫依と2人で2000円ずつ出し合った


「じゃー、姫依愛斗くんに渡してくるね!莉子は健太君に渡してあげてね」


姫依が走って愛斗くん達のほうへ向かった


あたしは、のろのろとまだ開演時間まで時間あるんだしと思っていた


健太君のところへ着いて、券を渡した















< 24 / 217 >

この作品をシェア

pagetop