Train Love [完]
「じゃー、莉子!莉子は・・・157cmぐらい?」
「ぶっぶ~、正解は156cmでしたぁ~」
「マジかぁ・・・間違えた」


健太君が笑ってあたしの頭に手を載せた


「小さいなぁ~、俺ら身長差29cm差!?」


健太君が自分で計算しといて自分で驚いていた


「29cmって何気遠いんだなぁ」
「だねぇ。背伸びしても届かないや」


手を思いっきり伸ばしても、健太君の肩を掴めなかった


「ちっせ~」
「もー!そんな小さい連呼しないでよ。ちょっとコンプレックスなんだから」


ほっぺたを膨らませて、あたしはすねた


「あれ?怒っちゃった?」
「怒った!」
「ごめんごめん」


謝る気ゼロでしょ!


「もー、そんな笑わないでよ」


なんだか、健太君ってしゃべると面白い


「あ―――っ!健太君と莉子がラブラブしてるぅ」
「ちょっ!バカ!ラブラブなんてしてないよ―――っ!」


姫依があたしたちを冷やかした


「健太君のこと好きになった?」
「そんなんじゃないよ」


姫依の言葉に、否定しておいた


まだ好きとか分かんない


そりゃー、かっこいいって思うけどさ・・・











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