Train Love [完]
念願の女の子が生まれたのよ?


まだ、抱きしめてもないのよ?


これからあたしどうすればいいの?


ママあたしも一緒に連れてって


「あたし・・・っも、死ぬ」


そ―言ってあたしは、病室から出て屋上へ向かった


涙を流しながら、屋上の壁を乗り超える


「莉子っ!?」


慎ちゃんがあたしを追いかけてきていた


「来ないで!やめてぇぇぇぇぇぇ」


慎ちゃんがあたしを連れ戻した


「やめてよぉ・・・っあたしだって、ママのところに行く」


あたしがそ―言うと、慎ちゃんはあたしの頬を思いっきり叩いた


「・・・ヒクッ・・・痛い」

「莉子がここで死んでも!優子さんは喜んでくれるか!?残された赤ちゃんはどうするんだ!?莉子、お前はお姉さんになるんだぞ!?分かってるのか!!」


慎ちゃんがあたしを抱きしめる


「今はつらいけど、頑張るんだ!一人でも生きていけるように、一人で育てていけるように強くなるんだ!いくらでも俺を頼ってくれてもいい!だから、死ぬことだけは考えんじゃねぇ!」


慎ちゃん・・・


「ごめ・・・なさ・・・ぃ・・・っ」


慎ちゃんの胸の中であたしはたくさん泣いた













< 34 / 217 >

この作品をシェア

pagetop