Train Love [完]
「健太君家は名前決まったの?」


あの後すぐに電車が来て、一緒に乗り込んだ


幸い、2つの席が開いていたから2人で肩を並べて座った


ときどき揺れる電車で、コツンと肩がぶつかることが何度もあった


やっぱり男の子の方は大きいんだなって思った


ごつごつしてて、たぶん健太君は筋肉質だろう


何だかんだで、電車が止まり電車を降りて、産婦人科へ向かっている最中に


あたしが話題を振ったってわけです


「決まったよ」
「何にしたの?」
「俺が決めていいって言われたから、健斗にした!」


健斗君


「かっこよくて可愛い名前だね!」
「だろ~?俺意外にネーミングセンスあったんだなぁって思ったよ」


健太君が笑うから、あたしも笑ってしまった



「あたしだってネーミングセンスあるのよ?」
「まじ?何にしたんだよ」
「ママの優とあたしの莉で優莉!」
「いい名前じゃん!すげーな、そんなの考えなかったよ」


健太君があたしをほめてくれた


やばい、めっちゃ嬉しい


「・・・ありがとう」



お礼なんて恥ずかしくて言えないって思ってたけど・・・


健太君になら言える











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