Train Love [完]
帰りの電車を待ちながら、飲み物を飲んでいた


優莉は、あたしの腕の中で眠っている


やっぱり赤ちゃんは、眠ってる時が天使だよね


可愛い寝顔だなぁ、あたしもう親バカになってるかも!?


みんなから1匹オオカミのクールビューティーって言われるあたしだけど、


優莉の前では、顔がほころんじゃう


大好きで大好きで仕方ない


あたしが産んだみたいな感覚に陥る


「優莉、生まれてきてくれてありがとう。あたしを1人にしないでくれてありがとうね」


優莉がいなかったら今頃あたしはどうなっているだろう


食欲もなく、栄養出張になっていたかもしれない


ただ、ママが死んだことだけを考え続けるかもしれない


もしかしたら、あたしは死んでるかもしれない


今、ママと笑い合ってるかもしれないね


でも、そっちへ行けばママから追い出されるだろう


絶対あたしを追い出して、頬を叩くよね


“早く戻りなさい!あなたはここへ来ちゃいけないのよ!?”


とか言ってね


今のあたしをママはどう思ってるだろう


学校行きなさい!...とか?










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