Train Love [完]
「何食べる?あたしは・・・このチーズinハンバーグがいい!」
「莉子って決めるの早くね?」


食べたいものがあったら、迷わずそれを頼むのがあたし流


「健太君は?何がいいの?」
「俺は・・・このステーキでいいや」
「ここ、ステーキ屋さんになったんだね」
「いいじゃん。サラダとか食べ放題だし」


健太君は笑って“男にはもってこいの店だ”と言った


「そうだね、たくさん食べるものね」


店員さんにオーダーを注文して、サラダをとりに行った


ここでも、優莉と健斗君を置いていけないからそっと抱っこしてサラダをとりに行った


とりに行く際、中学の友達の隣をとおってしまった


「えっ、あれ莉子じゃない?」
「えぇ~莉子じゃん久しぶり!」


男友達も多かったあたし、女友達も多かったあたしを知らない人なんていない


中学でも、目立ってたし後輩からは怖がられちゃってたし・・・


今思えば、それも青春だったんだなって懐かしく思う


「やっやっほ~、みんななにしてるの?」
「今?高校一緒だしご飯食べに行ってからカラオケいこーぜ―ってなってたの」


あ―――・・・やっぱりカラオケね


「それにしても莉子さ、おとなしくなったね。メイクも性格も」
「まぁね、高校で色々あったしね・・・」


あー困ったなぁ、みんな中学以上にけばいし


はたから見られたら怖いよぉ・・・


「てか莉子、子持ち?隣に居るの夫?2児の母!?」


やっぱり、突っ込まれると思ったよ


「いや、彼は・・・」
「莉子の夫さんですか?莉子とセックスして気持ちよかったですか?」






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