Train Love [完]
「初めて逢ったときから、俺莉子とは何かを感じたんだ」


なにかを感じた?


「俺、莉子のこと好きなんだ。俺と付き合ってほしい」


何を言われてるのかさっぱり分かんなくて


いっぱいのことを考えた


あたし、好きだけど


付き合えない


けど好きなんだ


けど・・・ずっとこれの繰り返しだった


「あたし・・・健太君のこと好きよ?だけど、付き合えない」
「え?どういうこと?」

「母との約束を第一にしたいの、好きで好きで仕方ないよ?本当は今すぐにでも抱きつきたい。けど、あたしにはできない。優莉がいるの。返事・・・待ってほしい。いつになるか分かんないけど、もしもその間に健太君がちがう女の子好きになってもかまわない。待てるところまで待ってて欲しいの」


わがままだってわかってるけど、今は付き合えないよ・・・


「今のあたしには、この指輪だけで十分よ!」


笑うあたしはおかしいかもしれない、けど泣きがおは見せたくない


「ごめんなさい。断ってしまって。告白嬉しかった」


背を向けて、あたしは健太君たちの前から姿を消した


付き合うなんて100万年早い













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