Train Love [完]
Train Love4
優莉が生まれて1年


ママが死んで1年


優莉もすっかり大きくなって1歳の誕生日を迎えた


優莉の1歳の誕生日には、あたしと姫依と愛斗くんと健太君と健斗君がお祝いしてくれた


健太君とは、あの日以来あんまりしゃべらなくなったけどお祝はちゃんとしてくれた


姫依にこのことを離したら、バカだって言われた


どんなに話しても、姫依は聞いてくれなかったから、特別にママからもらった手紙を読んでもらった


そしたら、一番最初に“恋愛しなさい”って書いてあるじゃんか―――!と怒られて


でも、そのあとに『莉子の気持ち、分からなくない』って最終的には認めてくれた


1年がたった今でもあたしは健太君が好き


健太君はもうあたしなんか好きじゃないかもしれない


でも、あたしは好き


優莉が2歳になったら、あたしは健太君に告白するって姫依と約束した


健太君が勇気を出して、“好きだ”っていってくれたんだから、今度は“莉子からしなきゃね”って嬉しそうに姫依がウィンクした


姫依と約束して、その話はおさまった


あたしは高校3年生になった


高校を卒業したら、普通に仕事して優莉を育てていく予定だ


大学にも行かない










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