Train Love [完]
「てか莉子、ジュースまだ?」
「あっ、はいはい、今渡すから待ってなさい」
「ふっくくっ、莉子と涼介君親子みたい」


はぁ~?どっちが親でどっちが子よ!


「莉子がママで涼介君が息子?くくっ」


姫依が本気で笑ってる


話を聞いた後に、涼介を見ると笑ってしまう


「くっふふっ・・・ははっ」
「おまっ!笑うなぁぁぁぁ!」


涼介が真っ赤な顔をしてあたしたちの前から部員のところへ戻った


そのあとに積んだって行くようにして、あたしたちもボトルをもっていった


一人ひとり声をかけながらボトルを渡していく


「お疲れ様」「もう1時間頑張ろう」


いろんな言葉が、励ましの言葉になる


こんな励ましの言葉なんて、中学時代だったら一つも浮かばなかっただろう


涼介も知ってる、あたしが中学時代どんなにひどい人間だったか


あと、涼介はママが死んだこと知ってるからたまにうちに遊びに来て優莉の面倒見てくれるんだ


「あっ莉子!今日行っていいか?久しぶりに優莉に逢いてぇ」
「何すんすか先輩方、涼介先輩やらしいっすよ」
「あほめ!こんな色気のない莉子を俺が押そうと思うか?」
「ちょっと!それあたしに失礼じゃない!?」


こんな口げんか日常茶飯事


いつもいつも、涼介があたしのことを悪く言うからだ


「涼介ごと気にあたしは色気使わないのよ」


分っとそっぽを向いたあたしたちを見て姫依がつぶやいた











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