Train Love [完]
「姫依?辛いのはそれだけ?」


あたしの質問に姫依が首を横に振った


「愛ちゃんさ、もともと遊び人じゃん?だからさ、姫依愛ちゃんの元カノに悪口いっぱい言われてるんだぁ」


そ―言って姫依は、自分の携帯を開いてどんなことを言われてるかを見せてくれた


“死ね””いつ別れるわけ?”“あんたに愛斗は似合わない”


ありきたりだ。


しっかし、愛斗くんの彼女も幼稚園児と一緒なんだから


「姫依、あたしが話しつけて来てあげようか?」


あたしの言葉に、また姫依は首を横に振った


「莉子、殺されるかもしれない。あの女頭狂ってる。なにするか分かんない」


でも、このままだったら姫依が・・・


「姫依が殺されちゃうかもしれないよ?」
「姫依は、殺されないよ」


なんでそんな事言いきれるの?


「姫依、愛斗くんと話そう?今から行こう。あたし涼介に行ってくるから。姫依着替えてきな」


姫依を更衣室まで送って、涼介のところまで走った


「莉子?どした?」
「ごめん涼介、今日さ優莉迎えに行ってくれない?夜には優莉迎えに行くから!お願いね!」


「ちょっまっ・・・」











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