空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜


耳元でささやかれた甘い言葉……。


ゆっくりと近くなる陽の端正な顔。
何度キスしても、抱きしめられても、すごくドキドキする


緊張するのなんてあたりまえ。

だって、こんなにキレイな男の子が隣にいるんだから





「……っ……」


「口開けろよ」




重なった唇。

そのすきまから、陽のあたたかい舌が入ってくる。


あたしは陽の制服をつかむだけで精一杯だった





「俺に応えろ」


「……どう…やって……っ」




考えることだって精一杯なのに……
頭がくらくらして、顔が熱くて……





「舌ひっこめるな……」


「……っん……っ」


「俺と同じように返して」





初めて感じる感覚。

カラだの中心がうずくような……。


なんだろう?
もっとキスしてほしい――…。





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