空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜
しばらくたった頃……。
陽は学校に来た。
変わらない笑顔で。
それでも、あたしは気づいた。
少し痩せて、陽の姿に……。
「絢、久しぶり」
「陽っ……」
「おいおい どうしたんだよ」
学校に姿を現した陽に思いっきり抱きついた。
久しぶりすぎて、うれしくて……。
久しぶりに感じる
陽の体温
鼓動
匂い
安心して震える体。
情けない……。
「心配するな。俺はそばにいるじゃん」
「うん……」
優しく強く抱きしめてくれる。
すると、
急に腕を引っ張る……。
どうしたんだろう……と引っ張られるまま陽について行くと、陽の家に。
「陽!?」
「久しぶりだから!」
それだけ言うと、ニコッと笑顔を見せた。
そして、陽の部屋に……。
少し模様替えしてあった。
写真が飾られている
あたしと陽の写真
「……! この写真?!」
「ん? どうかした?」
「いつ撮ったの!?」
あたしの寝顔や笑っているところ
……陽、やっぱり意地悪だ
「この前、絢が寝ちゃったとき」
「恥ずかしい……」
「かわいい顔すんなよ」
よしよしとあたしの頭をなでる。
も…ヤダ
うつむくと陽の手に包まれた
ドキッとしてしまう。
「どれくらい好き?」
「好きじゃないもん……」
「じゃあなに?」
「愛してるもん……」