空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜


身をゆだねると、そのままベッドに押し倒された。

明るい電気が見えていたけど
すぐに陽の姿で見えなくなった。


制服は一枚ずつ丁寧に脱がされ、体を見られるのが恥ずかしかった。


陽のきれいすぎる身体から目をそらすと
あたしの手はつかまれて、陽のしっかりした胸板へ――――――…





「俺のすべても知って」


「……っ……」


「俺から目ェそらすな」





本当にいろいろな顔を見せる。

無邪気な子供
時々、少年
のち男の人……。





「…ゃ…ぁ」





シーツの擦れる音と、ベッドの軋む音。
そして息遣い





「…あ……っ…陽……」







首筋

指先

背中



太腿

身体のすみずみまで陽の舌や唇、指先が触れる。なでていく。


もう、恥ずかしさもなにも
わからなくなっていく。


陽しか感じられない

陽しか見えない






「……ッん…ぁ……」




頭が回らない

……陽


陽があたしの膝を抱えて、その間に体を滑りこませてくる。

……こんな格好……っ





「やっ……こんな格好……っ恥ずかし……」





顔を隠して、少し抵抗してしまう。

こんな格好……恥ずかしすぎる…。
みんな、こんなことを平気でできるんだ……。



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