空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜
どうしよ……。
怖いよ……
「…っ…いった……」
陽が近くに感じられるのに
痛くて、陽を拒んでしまいたくなる
「よ…っぅ……ムリだよぉ……」
半泣きのあたしを見て陽は、あたしにキスをした。
そして、あたしの頭に優しく触れる。
涙を舐めてぬぐってくれた。
それでも……
「……やめるなんてムリだ……」
「…よう…っ」
「それでも……っ、絢がやめてほしいなら、やめてやる」
そんな優しさに、あたしの心は一気にあたたかくなった。
……大丈夫
「……ごめ……っんね……大丈夫っ」
荒くなる呼吸
死んじゃいそうなくらい痛い……
だけど、陽のすべてを受け入れて
陽のものにしてほしい……
「…絢……」
そこからは無我夢中で時間が過ぎた。
そして……。
あたしは寝てしまったようで、目を覚ますと、陽が優しく抱きしめて、腕枕をしてくれていた。
陽も寝ている。
本当に無邪気な寝顔。
顔にかかっている髪をそっと分けると陽が目を覚ました。