空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜
あたしが離れると、陽は笑顔で話しだす。
「外出許可、なるべく長い期間とれるように頼む。絢とできるだけ一緒にいてぇし」
「新婚生活ってなにするの?」
あたしの質問にいたずらな笑みを浮かべる。
……本当の目的ってもしかして。
「具体的に聞きてぇの?」
「だいたいわかったから……いい!」
「久しぶりに……いいことしよっか?」
クッションを投げて赤面しているあたしは顔を隠す。
なんで、こんなことすぐいうのっ
でも、断れないんだよね。
陽の誘いは……。
それに、陽の体温は心地いい。
「キャラ崩れすぎだよ陽」
「だな。でも、ちゃんとメシ作れよ? ちゃんと食うから」
「約束ね」
「ああ。あと……」
「まだ何かあるの?」
陽に聞き返したあたしがバカだった。
そしてあたしに。
「毎晩、絢のこと抱くよ?」
「バカ……」
この幸せは壊れたりしない。
絶対に壊させたりしない。
そういいたい。
思っていたい
陽といると、欲張りになるんだね。