子猫が初恋提供します。
☆浮かれてるからしょうがないの
橘 にあ。この世に生まれてきて16年。
初めて
…彼氏が出来た。
「………。」
え…本当に出来たんだよね…っ?
未だ信じられなくて…ベッドに入って、暗くなった自分の部屋の白い天井を見ながら思う。
天井には暗闇で光る子猫のシールが貼ってあって、蛍光ピンクの光る猫がボールを追っかけていた。
小さな頃、初めて一人部屋に移ったあたしが夜一人で眠れないのを心配して…パパが貼り付けてくれたものだ。
いつの間にか一人部屋にも慣れたあたし。
今ではすっかり落ち着く空間。
…でも、今日はこの落ち着く空間にいるというのに、ドキドキして落ち着かない。